冬の寒さの中、突然の地震や停電が起きたとき、どうやって暖を取ったらいいのでしょう?
エアコンやファンヒーターが使えない!
たき火は危険だし、どうすればいい?
そこで、この記事では災害時に使えるストーブについてご紹介します。
知り合いの防災士さんにいろいろ教えてもらいながらまとめました。
ポイント
災害時には電気やガスが止まるので石油ストーブや薪ストーブがあると安心
石油ストーブは安全装置があるものがおすすめ
ぜひ参考にしてくださいね。
災害時にストーブが必要な理由とは?
災害時にストーブが必要な理由について考えてみましょう。
電気やガスが止まるとどうなる?
災害が起きたとき、まず心配なのが「ライフラインの停止」です。
ポイント
- 災害時には電気、ガスが止まる可能性が高い
- 冷暖房や調理ができなくなる
- ストーブがあれば寒さをしのぐことができる
非常時こそ、暖かさは心の安心にもつながるのです。
冬の寒さが命を奪うこともある
私たちの体温は、約36~37℃で保たれていますが、寒さに長時間さらされると、体温が下がって「低体温症」という状態になります。
低体温症になると、ふるえ、意識障害、最悪の場合は死に至ることもあります。
日本の冬は地域によっては氷点下になることもあり、暖房がない状況はとても危険です。
実際に、2011年の東日本大震災では、寒さによる低体温で亡くなった方もいました。
このように、災害時には寒さが命を脅かす存在になるのです。
普段から「もしものときに、暖をとる方法はあるか?」を考えておくことが、防災にとってとても大切です。
暖をとる以外の活用法(調理・乾燥)
ストーブというと「暖をとる道具」というイメージが強いですが、実はそれだけではありません。
- お湯を沸かす
- 簡単な調理をする
- 衣類を乾かす
- 湿気を取り除く
こういった働きも期待できます。
このように、ストーブは「暖房」だけでなく「調理」「乾燥」といった多機能な使い方ができるので、非常時にはとても頼りになるアイテムです。
家族構成や住環境によって変わる選び方
ストーブを選ぶときは、「家族構成」や「住んでいる場所」によっても考えるポイントが変わります。
たとえば、子どもやお年寄りがいる家庭では、安全性が高いタイプや、倒れにくい設計のものがおすすめです。
また、マンションなど換気が難しい場所では、一酸化炭素が発生しにくいタイプを選ぶことが重要です。
さらに、雪国など寒さが厳しい地域では、暖房能力が高いストーブが必要になります。
逆に、暖かい地域であれば小型のストーブで十分な場合もあります。
このように、自分の家庭に合ったストーブを選ぶことが、災害時に安心して使えるポイントです。
災害時のストーブの種類と選び方のポイント
災害時、停電した時でも使えるストーブには、次の種類があります。
- 石油ストーブ
- カセットガスストーブ
- 薪(まき)ストーブ
いずれも電源が不要のタイプです。
災害時におすすめ①石油ストーブ
最もよく使われているのが「石油ストーブ」です。
灯油を燃やして暖をとるもので、暖房能力が高く、電源がなくても使えるタイプも多いです。
災害時におすすめ②カセットガスストーブ
次に「カセットガスストーブ」です。
家庭用のカセットボンベを使うので、扱いやすく安全性も高いです。
ただし、寒冷地ではガスが気化しにくくなることもあります。
災害時におすすめ③薪(まき)ストーブ
「薪ストーブ」は薪を燃やして暖をとるスタイルです。
火力は強いですが、煙の処理や設置場所の制限があります。
火の扱いにも注意が必要です。
それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分の環境に合ったものを選ぶことが大切です。
災害時のストーブは長期保管のしやすさと安全性を考えて
ストーブは「普段使い」ではなく、「非常時用」に保管しておくことが多いものです。
だからこそ、長期間しまっておいても壊れにくい、保管がしやすいタイプを選ぶことが大切です。
たとえば、サビに強い素材でできているものや、燃料タンクが外せるタイプはメンテナンスがしやすくておすすめです。
また、安全装置がしっかり付いているかも重要なポイント。
転倒時自動消火機能や、酸素が減ったときに自動停止する機能などがあると、安心して保管・使用できます。
いざというときにちゃんと動くように、年に一度は試運転しておくのも良いですね。
防災士が選ぶ!災害時に本当に使えるストーブ5選
では、防災士の方と一緒に選んだ災害時におすすめのストーブをご紹介します。
トヨトミ「RS-H29N」石油ストーブ

トヨトミの「RS-H29N」は、昔ながらのデザインとシンプルな使い勝手が特徴の石油ストーブです。
おすすめポイント
- 電池式なので電源が不要
- 暖房出力は2.87kWで、6~7畳程度の部屋をしっかり暖める
- 天板が熱くなる構造なので、お湯を沸かしたり、鍋料理を温めたりできる
- 灯油のタンク容量は6.3リットル、最大燃焼継続時間は9時間と長い
日本製で耐久性も高く、安全装置(耐震自動消火装置)も完備されており、災害時の備えとして一台持っておきたいストーブです。
イワタニ「カセットガスストーブ デカ暖」

イワタニの「カセットガスストーブ デカ暖」は、カセットボンベを燃料にする手軽さが魅力のストーブです。
おすすめポイント
- カセットボンベを差し込むだけで使える
- サイズがコンパクトで重さも約4kgと軽量
- ボンベ1本で約2時間30分使える
- 火力の強さを3段階で調整できるため、状況に応じて使いやすい
寒冷地ではガスの気化が遅れることもあるので、毛布などと併用して効果的に使いましょう。
アラジン「ブルーフレームヒーター」

レトロでおしゃれなデザインが人気のアラジン「ブルーフレームヒーター」は、性能面でも非常時に頼りになる一台です。
おすすめポイント
- 青い炎が特徴的で、燃焼状態が目に見えて安心
- 暖房出力は2.68kWで、6~8畳の部屋に最適
- 遠赤外線で部屋をじんわり暖めてくれる
- 電源不要で使えるため、停電時も安心
- 天板ではヤカンでお湯を沸かしたり、簡単な調理ができる
ただし、本体価格がやや高めで、サイズも大きめなので、収納スペースに余裕のある家庭向きです。
デザイン性と機能性の両方を重視したい方におすすめの防災用ストーブです。
コロナ「SL-6623」大型石油ストーブ

コロナの「SL-6623」は、広い空間をしっかり暖めたい人にぴったりの大型石油ストーブです。
おすすめポイント
- 暖房出力は6.59kWで非常に高い
- 木造17畳、コンクリート23畳まで対応
- タンク容量は7リットルと大容量で、長時間の連続使用も可能
- 電源不要で点火は電池式、停電時も安心
- 天板で調理ができる
ただし、本体のサイズと重さ(約11kg)は大きめなので、常設する家庭や車中泊などには向きません。
非常時の主力ストーブとして強くおすすめできます。
キャプテンスタッグ「薪ストーブ KAMADO」

アウトドアブランドとして有名なキャプテンスタッグの「薪ストーブ KAMADO」は、自然の中や屋外での使用を前提とした本格的な薪ストーブです。
おすすめポイント
- 薪を燃やすだけなので燃料の確保がしやすい
- 組み立て式で、使用しないときはコンパクトに収納可能
- 付属の煙突をつければ、テント内や屋外でも安全に使うことができる
ただし、煙の処理や薪の管理が必要なため、使い方に慣れておく必要があります。
屋外や庭付きの家、キャンプを兼ねた防災を考えている家庭に特におすすめです。
まとめ
災害時に暖をとる手段として、ストーブは欠かせない存在です。
電気やガスが止まっても使える「電源不要のストーブ」は、冬の寒さから命を守ってくれます。
石油ストーブ、カセットガスストーブ、薪ストーブなど、それぞれに特徴があるので、自分の家庭に合ったタイプを選びましょう。
また、ストーブと一緒に必要な防寒グッズや安全アイテムも忘れずに準備しておくことで、より安全で快適な環境を作ることができます。
防災は、ただ備えるだけでなく、家族全員で共有・確認することが大切です。
いざという時に慌てず、安心して過ごせるよう、今から準備を始めましょう。