シャープのドラム式洗濯乾燥機ES-12P1(2025年9月発売)とES-V12C(2024年9月発売)の違いをご紹介します。
どちらも人気のモデルですが、実際に比較してみると主な違いは次の7つです。
ES-12P1(2025年9月発売) | ES-V12C(2024年9月発売) | |
モモンガファン | 搭載 | なし |
エコセンサー | 7つ | 6つ |
生成AI対応 | あり | なし |
ドアパッキンの抗菌・防カビ加工 | あり | なし |
時短コース(洗濯~乾燥) | あり | なし |
洗剤・柔軟剤のタンク容量 | 約950ml | 約600ml |
乾燥フィルター自動お掃除 | なし | あり |
では、それぞれの違いについて詳しく解説していきます。
シャープドラム式洗濯乾燥機ES-12P1とES-V12Cの違いを解説
シャープドラム式洗濯乾燥機ES-12P1(2025年9月発売)とES-V12C(2024年9月発売)の違いをひとつずつ見ていきましょう。
ES-12P1(新型)にはモモンガファンがある
ドラム式洗濯機で気になる機能のひとつが、乾燥時の仕上がりです。
特に衣類のシワをいかに少なくするかは、毎日のアイロンがけの手間にも直結しますよね。
新型ES-12P1には、「モモンガファン」と呼ばれる新しい乾燥機構が搭載されています。
このモモンガファンは、内部に効率的な風の流れを作り出すことで、熱をムラなく行き渡らせます。
その結果、衣類が偏らず、全体をふんわり均等に乾かすことができるのです。
乾燥中に衣類がバサバサと踊るように動くため、自然とシワが伸びやすくなるという利点もあります。
この技術は、実際にシャープの特許技術としても登録されており、肌着やワイシャツなどデリケートな素材でもアイロンなしで着られるレベルに仕上がると評判です。
衣類をやさしく、でもしっかり乾かしたいという人にとっては、大きなメリットになります。
一方、旧型のES-V12Cにはモモンガファンは搭載されていません。
通常の熱風乾燥方式のため、乾燥のムラやシワが多少残ることもあります。
とはいえ、標準的な機能は備わっているため、価格とのバランスを考えれば十分に実用的です。
ES-12P1(新型)はエコセンサーが多い
エコセンサーは、センサーの働きによって洗濯物の量や汚れ具合、水の量、室温などを判断し、自動で最適な洗い方や乾燥パターンを選んでくれます。
旧型のES-V12Cには6つのエコセンサーが搭載されています。
温度・湿度・水位・重量・光・振動という6項目を常時モニタリングしており、無駄な水や電力を抑えるように設計されています。
これでも十分高機能ですが、新型ES-12P1はさらに一歩進んだ機能を備えています。
ES-12P1では、6つのセンサーに加えて「泡センサー」が追加されています。
この泡センサーは、洗剤の泡立ちを検知することで、すすぎ工程の回数や時間を自動で調整してくれる優れものです。
たとえば、低泡タイプの洗剤を使った場合には、すすぎを控えめにして節水。
逆に泡立ちが多ければ、しっかりすすいで洗剤残りを防いでくれます。
水道代や電気代を少しでも節約したい人には、センサーの進化は見逃せないポイントです。
ES-12P1(新型)は生成Aiに対応している
洗濯機の機能も、今やAIの時代へと進化しています。
シャープが提供する「COCORO HOME」というスマホアプリは単なるリモコン操作にとどまらず、家電との連携を通じて生活をもっと便利にしてくれる存在です。
新型ES-12P1では、このCOCORO HOMEが生成AIに対応。
たとえば「この服、どうやって洗えばいい?」とスマホに話しかけると、AIが衣類の種類や素材に合わせた最適な洗濯コースを提案してくれます。
まるで洗濯のプロにLINEで相談しているかのような手軽さで、迷うことなく操作できるのが魅力です。
忙しい朝や初めて洗う衣類にも、自信をもって対応できる安心感があります。
一方、旧型のES-V12Cもスマホ連携や音声ガイド機能は備えており、操作性は十分に高いモデルです。
ただし、AIとの会話機能は非対応のため、ユーザー自身がコースを選ぶ必要があります。
「AIに任せて失敗のない洗濯をしたい」「家事を極力自動化したい」と考えている方には、ES-12P1のスマートな連携機能が大きな魅力となるでしょう。
ES-12P1(新型)はドアパッキン抗菌・防カビ加工がある
ドラム式洗濯機を長く使っていると、ドアの周りに黒ずみやカビが出てくることがあります。
特にドアパッキン部分は水分が残りやすく、カビや雑菌が繁殖しやすい場所です。
掃除しても取り切れないニオイや、見た目の汚れに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
新型ES-12P1はドアパッキンに抗菌・防カビ加工が施されており、雑菌やカビの繁殖を抑えてくれます。
実験データによると、通常のゴムパッキンと比べて、カビの発生を約90%以上抑える効果が確認されています。
また、ニオイの原因菌にも効果があるため、洗濯後の爽やかさも長持ちします。
一方、旧型ES-V12Cには自動洗浄機能は搭載されていますが、パッキン自体に抗菌・防カビ処理は施されていません。
日常的にしっかり乾燥させたり、除菌剤を併用することで対策は可能ですが、手間はかかるでしょう。
カビやニオイに悩まされたくない方、清潔感を重視したい方にとっては、新型ES-12P1の抗菌仕様は大きな安心材料になります。
ES-12P1(新型)は時短コースがある
ES-12P1は洗濯(12kg)、乾燥(6kg)に加えて洗濯〜乾燥(6kg)も時短コースが付いています。
少しでも早く洗濯したい時や忙しい時など洗濯から乾燥までが早く終わるので助かります。
ES-V12Cは洗濯〜乾燥の時短コースが非搭載なので、忙しい人は新型の方がおすすめですよ。
ES-12P1(新型)は洗剤や柔軟剤の容量が大きい
毎日の洗濯で意外と面倒なのが、洗剤や柔軟剤の計量と補充です。
忙しい朝などに慌ててこぼしてしまったり、「あれ、もう無い?」と焦る経験はありませんか?
そんな手間を解消してくれるのが、自動投入機能です。
新型ES-12P1には、約950mLという大容量のタンクが搭載されています。
これは一般的な液体洗剤ボトル(500?600mL)の約1.5?2倍に相当する容量で、毎日1回使っても2週間以上は補充不要です。
特に共働き世帯や洗濯頻度が高い家庭にとって、この手間が減るだけでも大きなストレス軽減になります。
しかも、自動投入では最適な量をAIが判断してくれるため、無駄もありません。
一方で、旧型ES-V12Cのタンク容量は約600mL。
こちらも1週間程度の補充ペースで十分ですが、頻繁に洗濯するご家庭ではやや物足りなさを感じるかもしれません。
「なるべく家事を減らしたい」「詰め替え作業をできるだけ減らしたい」という方には、新型の大容量タンクが魅力的なポイントとなるはずです。
乾燥フィルター自動お掃除機能はES-V12C(旧型)のみ
乾燥機能付き洗濯機を使っていると、避けて通れないのが「フィルター掃除」です。
乾燥のたびにホコリがたまり、放っておくと乾燥効率が落ちたり、イヤなにおいの原因になることもあります。
ですが、毎回こまめに掃除するのは、正直かなり面倒ですよね。
この点で便利なのが、旧型ES-V12Cに搭載されている「乾燥フィルター自動お掃除機能」です。
乾燥終了後、自動的にフィルター周辺にたまったホコリをひとまとめにしてくれるので、ユーザーは指先でサッとつまんで捨てるだけ。
手を汚すことなく、毎回の手入れがわずか数秒で済むため、忙しい人にはとても助かる機能です。
この使い勝手の良さは、実際に使ってみると手放せなくなるレベルです。
一方、新型ES-12P1には、この自動お掃除機能が搭載されていません。
省スペース化や他機能の優先による仕様と思われますが、手動でのフィルター掃除が必要になります。
そのため、メンテナンスをラクにしたい方にとっては、ES-V12Cの方が日々の使い勝手は勝る場面もあるでしょう。
シャープのドラム式洗濯乾燥機ES-12P1(新型)とES-V12C(旧型)の共通点
では、次にES-12P1とES-V12Cの共通点をご紹介します。
ヒートポンプ式乾燥+無排気方式
まず注目したいのは、「ヒートポンプ式乾燥」+「無排気方式」の採用です。
この構造により、衣類を低温でやさしく乾かしながら、部屋の空気を汚すこともありません。
特にデリケート素材を日常的に洗いたい方や、部屋干し臭が気になるご家庭にはうれしい機能です。
マイクロ高圧洗浄・高圧シャワー・ひまわりガラス
両モデルとも、マイクロ高圧洗浄や高圧シャワーすすぎを搭載しており、皮脂汚れや食べこぼしといったガンコな汚れにも強い設計になっています。
洗濯槽には「ひまわりガラス」が使われており、生地を傷つけにくく、清潔も保ちやすいのが特徴です。
シワ抑え・除菌・消臭コース
シワを抑えるコースや、除菌・消臭に対応したコースも共通装備。
乾燥後の衣類をアイロンなしで着られる仕上がりに整えてくれるのは、忙しい朝の強い味方です。
ぬいぐるみやスーツなど水洗いできないものに使える「除菌・消臭コース」も便利ですね。
プラズマクラスター機能
どちらのモデルにも、シャープ独自の「プラズマクラスター」機能が搭載されており、乾燥中にイオンを放出することで、衣類の除菌や静電気の発生を抑えてくれます。
これにより、花粉やホコリが付きにくくなり、肌ざわりもふんわりと快適に仕上がります。
液体洗剤・柔軟剤の自動投入
液体洗剤と柔軟剤の自動投入機能や、乾燥ダクトのお掃除機能も共通しており、日々の手間をグッと減らしてくれるのもありがたいポイント。
運転音も非常に静かで、夜間の使用や集合住宅でも気にならず、スマホ連携「COCORO WASH」アプリで洗濯状況をチェックできる点も両者共通です。
ES-12P1(新型)とES-V12C(旧型)はどっちがおすすめ?
ここまで読んでいただいた方の中には、「結局どっちがいいの?」と迷っている方もいるのではないでしょうか。
そこで最後に、それぞれのモデルがどんな人におすすめなのかを、改めて整理してみましょう。
まず、新型のES-12P1は、シャープの最新技術をふんだんに盛り込んだ高機能モデルです。
AIによる洗濯提案機能や、省エネ性に優れた乾燥効率、泡センサー付きのエコセンサーなど、毎日の洗濯をよりスマートに、快適にしてくれます。
「洗濯で失敗したくない」「忙しいからとにかく時短したい」「性能重視でいいものを長く使いたい」という方にとっては、非常に満足度の高い選択肢になるでしょう。
価格はやや高めですが、そのぶんの価値はしっかり感じられるはずです。
一方、旧型のES-V12Cは、必要な基本機能をしっかり備えつつも、価格を抑えたコストパフォーマンスの高いモデルです。
乾燥フィルターの自動お掃除機能や音声案内付きの操作パネルなど、使いやすさに配慮された設計で、「ドラム式洗濯機は初めて」という方にも安心しておすすめできます。
また、音がとても静かな点や、アッシュゴールドの落ち着いたデザインも魅力のひとつです。
「シンプルで使いやすいモデルを、できるだけお手頃価格で手に入れたい」という方には、ES-V12Cがぴったりです。
機能性とコスパのバランスで選ぶなら、こちらに軍配が上がるかもしれません。
どちらのモデルも優れた点があり、一長一短というより「どんな暮らしをしたいか」で選ぶのがベストです。
ES-12P1(新型)とES-V12C(旧型)の比較まとめ
ここまで、シャープのドラム式洗濯機「ES-12P1」と「ES-V12C」の違いを詳しく比較してきました。
それぞれに特徴があり、ライフスタイルや重視するポイントによって、ベストな選択は変わってきます。
ES-12P1は、シャープの最新技術が詰め込まれたプレミアムモデルです。
AI洗濯提案や泡センサー、モモンガファンなど、洗濯の仕上がりにこだわりたい方にとっては非常に魅力的な1台。
さらに、省エネ性能や時短設計も強化されており、家事負担を減らしながら快適な暮らしをサポートしてくれます。
一方、ES-V12Cは「価格を抑えつつ、基本機能はしっかり欲しい」というニーズに応えてくれる高コスパモデル。
乾燥フィルターの自動お掃除や静音性の高さ、そして必要十分な洗浄・乾燥性能が備わっているため、初めてのドラム式洗濯機としても安心です。
最終的にどちらを選ぶかは、「価格を重視するか」「最新の快適さを求めるか」によって決まります。
どちらを選んでも後悔のない、信頼できる一台になることは間違いありません。
あなたの生活スタイルにぴったり合う1台を、じっくり選んでくださいね。